われわれ全員が力を合わせた:クリント・イーストウッドとアメリカの絆

アメリカの未来

まず、この質問で始めたいと思う: アメリカは、そしてアメリカ人は、これからいったいどこへ向かえばいいのか?

ある米国も今は「ハーフタイム」の最中であり、仕事のない人々はデトロイトを見れば復活への道が分かるだろう-。アカデミー賞監督賞の受賞者で俳優でもあるクリント・イーストウッドが米ナショナル・フットボールリーグ(NFL)のスーパーボウルのハフタイムに放送された米クライスラーのテレビコマーシャルでこう語りかけた。

アメリカの絆は、アメリカ人の絆こそ

「ハーフタイムだ。両チームはロッカールームに戻り、試合に勝つために後半で何が出来るか話し合っている」。

ナ レーションはさらに続き、「米国もハーフタイムだ。人々は休職中で、傷ついている。彼らは皆、カムバックするために 何をしようか考えている。私たちは皆、恐れている。なぜなら、これは試合ではないからだ。デトロイトの人々は、そのことについて少しは理解している。彼ら はほとんど全てを失った。しかし、私たちは皆、一つになった。われわれ全員が力を合わせた。今、モーターシティーは再び戦っている」。

日本の衰退企業問題へのいくつかの教訓は、デトロイトの人々に中に見いだすことができるかもしれない。アメリカの絆は、アメリカ人の絆こそ。日本にも、ああいう力が、まだまだあると思う。

デトロイトの人々はそれについて少しばかり何かを知っている。彼らは全てを失った。だがわれわれ全員が力を合わせた。今モーターシティーは再び闘っている。5日夜に中継放送されたスーパーボウルは米国で最も関心の高いテレビ向けのイベントでももる。

自動車の街から……

今物議を醸しているクライスラーは、「モーターシ ティー(自動車の街)」として知られるデトロイトの労働者やその家族の真剣な表情、老朽化した工場、自動車産業の落ち込みで疲弊した町が復活しようとする 様子を映し出す。

全米が注目するスポーツイベントで流されたテレビコマーシャルが物議を醸している。かつて社会的議論を巻き起こした公的資金での米自動車業界救済を肯定しているかのような内容だからだ。

でもまあ、それはともかくとして、このような迫力があるアドを日本では見ないことが残念だね。日本も、アメリカと同じような経済問題に立ち向かう限り(たとえば国内企業の衰退とか、高度経済成長後の減速など)、日本でもこのようなパワフルーなビデオの必要があるではないかと思っている。

2007-09年のリセッション(景気後退)と米自動車販売の急減で旧クライスラーと旧ゼネラル・モーターズ(GM)は破綻に追い込まれた。デトロイト地区の失業率は09年7月に16.6%に達したが、今は9.7%まで下がっている。

……アメリカの一番惨めな街へ

あるアメリカの経済雑誌(フォーブス)のランキングでは、失業率や凶悪犯罪の状況、所得税や不動産税の税率、気候や通勤時間などを基に、全米各都市の「惨めさ」を番付けした。富裕層や有名人の行楽地として有名なマイアミは、深刻な住宅危機や国内有数の高い犯罪率で1位となっている。

ワースト2位と3位には、米自動車産業の中心地であるミシガン州のデトロイトとフリントが入った。バーデンハウゼン氏によると、デトロイトは「犯罪率が国内で最も高く、住宅価格は55%下落。学校は閉鎖し、警察官が解雇されている」という。

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