さようなら、石原さん、あるいは「日本人が弱くなったのは脳幹が弱くなったからだ。」

http://sankei.jp.msn.comでは石原慎太郎氏についてこう書かれています。

「歯にきぬ着せぬ物言いが特徴だった石原慎太郎氏。その発言は支持を集める一方、物議を醸すことも少なくなかった。「東京から日本を変える」と訴えてきた通り、内容は都政の枠を超え国政や外交にも及んだ。」

このポストにはほとんどすべての内容がhttp://matome.naver.jpから取りました。

ということで、歯にきぬ着せぬ石原の語録を見てみましょう。

女性が生殖能力を失っても生きているってのは無駄で罪です(出典ウィキペディア) (「男は80、90歳でも生殖能力があるけれど、女は閉経してしまったら子供を生む能力はない。そんな人間が、きんさん・ぎんさんの年まで生きてるってのは、地球にとって非常に悪しき弊害」とも発言。
裁判沙汰にもなりましたが、最高裁で石原側の勝訴が確定。)

子供だけじゃなくて、テレビなんかにも同性愛者が平気で出るでしょ。日本は野放図になり過ぎている。出典ヤフーニュース (都青少年健全育成条例改正案の成立を求める要望書をPTAが東京都に提出した際の発言。
この発言を受けてツイッター上で多くのネットユーザーが反発!)

西洋人の柔道ってのは、けだもののけんかみたい。出典石原都知事「西洋人の柔道はけだもののけんか」:社会:スポーツ報知 (2012年8月4日、東京都庁で行われた記者会見での柔道の苦戦についてのことでの回答での一言。いくら個人の感想だと言ったとしても、オリンピックはスポーツを通して各国の交流を深めるイベントである。それを侮辱しているとしか思えない。 都知事という立場であるのに影響力を考えない彼らしいと言えばそれまでだが、ふざけるのも体外にしてほしいものである。)

日本は核を持たなきゃだめですよ。持たない限り一人前には絶対扱われない。世界の国際政治を見てご覧なさい。…………日本が生きていく道は軍事政権をつくること。そうでなければ、日本はどこかの属国になる。徴兵制もやったら良い。出典ANNニュース (2011年6月20日、憲政記念館で行われた国民新党・亀井静香代表主催「日本をどうする!」セミナーでの一言。これは、麻雀の役=核 ととらえているのである。くしくも、この時福島第一原発は終息していない。ただ、この方は忘れているようである。麻雀には「平和(ピンフ)」という役があることを。)

(姜尚中・東大教授について)怪しげな外国人が出てきてね。生意気だ、あいつは (日本オリンピック委員会(JOC)の選定委員会にて、福岡の応援演説をした姜尚中・東大教授について発言。)

日本人のアイデンティティーは我欲。この津波をうまく利用して我欲を1回洗い落とす必要がある。やっぱり天罰だと思う 出典時事通信、日本経済新聞ほか (2011年、甚大な大津波被害が多数発生した東北地方太平洋沖地震の発生から3日後に行われた、首都圏連合に関する記者会見において。)

これはね、やっぱりね、世界一の大国の大統領に黒人がなったんでね、アフリカなんぞの黒人国家というのが、親近感を持ってね、そういう票が雪崩をうって動いたりすると、ちょっと厄介ですな (バラク・オバマ氏が米大統領選挙で勝利した際の発言。)出典石原慎太郎の言動録

震度6の地震がきた。ああいう田舎ならいいんです (2007年3月の能登半島地震について発言)

文明がもたらしたもっとも悪しき有害なものはババァ (松井孝典東京大学名誉教授の話を引用した発言。
一部の女性活動家が提訴した。)

不法入国した多くの“三国人”、外国人が凶悪な犯罪を繰り返しており、大きな災害が起きた時には騒擾(そうじょう)すら想定される (「三国人」は連合国軍占領下の日本において朝鮮・台湾の人を指した言葉。一般的には差別用語として使用するケースが多い。)

これを書いたのはIQが低い人たちでしょう. 1977年、熊本に水俣病視察に訪れた際に、患者らが手渡した抗議文についての発言。(1977年、熊本に水俣病視察に訪れた際に、患者らが手渡した抗議文についての発言。)

日本人が弱くなったのは脳幹が弱くなったからだ。これは医学的にも証明されている (産経新聞のコラムや自らのサイト上で掲載された発言。

※日本人の脳幹が弱くなったという医学的な証明がされた事実はありません。)

出典ウィキペディア

下記は自分で選んだこの「問題発信集」に関するコメントです。

n0wさん:

首都の知事がこんなクズだぜぇ、日本今駄目になっていくのも当然だろう。

山下その者さん:

常に高慢な、、、なぜなのか、このような人物が未だに好かれることは、、、理解しがたい。

xppyzrさん:

内向きで卑屈な日本人を打破してる 唯一の政治家だと思う。このぐらい言えないと外交交渉なんて無理 昔の政治家が立派だったのは言うべき事は言ってたから石原都知事はそれを言動でも行動でも示してくれてる 柔な人に政治家なんて無理ネイバーって韓国ひいきしなくちゃいけない雰囲気が気持ち悪い。

tomotobatiさん:

この石原知事は社会的地位の低い人が理解できないと思う・・・東京の知事をやる前に一度大都市圏ではないどこか、田舎か下級層などのいる県知事でもやって立場や価値観を理解してそれから東京都の知事をしたほうが、今よりもっといい知事になったと思う

jistalkさん:

凄いね、この人、、、何様? バンバン差別用語言いまくっちゃって、アメリカだったらみんなが黙ってないよ、即辞任だね。
お前が天罰くらえつーの!

りゅう3さん:

こんな事言って今までよく無事でいられたなぁ・・・信じられん 南無阿弥陀仏・・

gogo51さん:

災害にあった方々に手向ける言葉が「天罰」、
女性老人に手向ける言葉が「悪しき有害」、
同性愛者に手向ける言葉が「足りない人」、
能登半島地震に手向ける言葉が「田舎なら良い」
この人の目線はどこにあるのでしょうか。
このような人格の人でいいんですか。東京都知事。

makeveさん:

学生さんとかは知らないかも知れないが、こいつ「弟の七光り」なのよ。弟いなかったらとっくに蹴飛ばされてる。「石原?ああ、あのイカレたジジイか」ってね。なにせ前頭葉が退化してるらしいから。今度の都知事選は絶対落としてくれよ。東京のみんな。by山形

水道水の放射能は天罰さん:

石原も問題あるけど、石原に投票した東京都民の方が問題じゃね?つか、都民はこんな人間がトップで恥ずかしくないのかね?wwwww

betrayal0610さん:

なんでこいつがいまだに知事続けてられるのかが理解に苦しむ 核を持てばいいっていうコメント、核持ったら今度は撃とうとか言いそうだしな・・・・過去に1回核が落ちれくれればいい的な発言をしてるわけだし、それに徴兵制もやったらいいとか、戦争する気満々ですね こういう発言が他の国を挑発してることに気づいてほしいな・・・・本当に戦争が起きたらどう責任とってくれるんでしょう

AAAAAAAAAAさん:

この記事のうp主は反日在日です。みんな朝鮮が嫌がってるぞwww石原さんを応援しよう!

zsphereさん:

国を愛して国民を愛さず

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経済より脱原発か、脱原発より経済か

アサイド

名古屋で発表した東京の大学性はこう語って拍手を浴び

「なぜ、経済成長が前提になるのでしょう。人口が減り、生産人口はさらに早く減るのに国内のモノやサービスを増やす必要があるでしょうか。欲しいときに欲しいものが、どこでも手に入る大量消費、大量生産の社会は本当に心豊かな社会と言えるでしょうか……」

経済より脱原発か、脱原発より経済か。渡る世間はカネ次第か、そうでないか。明日の幸福観をめぐる論争は歴史的な要請に違いない。

毎日新聞 2012年07月23日 東京朝刊より

Small is Beautiful? 「美しい衰退への道」と「活力ある社会を維持する道」という人口減少時代の日本の二つの選択肢

元東京入国管理局長坂中英徳がインタビュー場面http://toriton.blog2.fc2.com/blog-entry-1610.htmlより

私は、法務省入国管理局に勤務していた一九九七年頃から、日本が十年以内に迎える人口減尐社会の外国人政策について、真剣に検討する必要があると考えていた。人口動態と国のあり方と外国人政策は密接に関連するものであるからだ。そのころ法務省で会議が開かれるたびに、人口減尐時代の日本の生き方として、人口が減っても外国人を入れない「美しい衰退への道」と、人口の減尐分を外国人の受け入れで補って「活力ある社会を維持する道」の二つの選択肢があると発言していた。

ー移民政策研究所所長坂中英徳

「日本型移民国家の構」より

以下は学校の廊下に貼ってあるポスたーの写真が載っていますが、それを見ると以上の発信を思い出す。

ある意味で、ポスたの「SMALL IS BEAUTIFUL」というタイトルが「美しい衰退への道」として翻訳することができるかもしれませんから。

隣に住んでいる家族が移民か出稼ぎ労働者か: トム・ジョードの亡霊を探している

奴は寝袋からお祈りの本を取り出した
説教者は吸殻に火をつけて煙を吸う
先にいる者が最後になり、最後にいる者が先になる日が来るのを待っている[*]
高速道の下の段ボール箱の中で

ハイウェイは今夜賑やかだ
誰もふざけちゃいない、どうなるか誰ぞ知る
おいらは焚き火のそばに座ってる
トム・ジョードの亡霊を探してるんだ

で、トムがこう言う
誰かが自分の場所を得るために苦しんでいたら
まともな仕事や助けをもとめていたら
誰かが自由になろうと苦しんでいたら
やつらの目を見てくれよ、かあちゃん
そこにおいらを見るだろう

ハイウェイは今夜賑やかだ
誰もふざけちゃいない、どうなるか誰ぞ知る
おいらは焚き火のそばに座ってる
トム・ジョードの亡霊と一緒に

[*訳注:新約聖書マタイによる福音書20章16節。スタインベック著「怒りの葡萄」の一場面で引用されている。]

ー「トム・ジョードの亡霊」、ブルース・スプリングスティーン

「小さな日本」を選んだ場合の外国人政策に論及した箇所では「人口急減への緊急対策として受け入れる外国人は、日本国の構成員(日本国民)になるべき人、すなわち『移民』と位置づけるのが望ましい。いわゆる出稼ぎ労働者として処遇するよりも、将来の日本国民として相
応の法的地位と待遇を保障するほうが、日本に骨を埋める決意の有為の人材をより多く確保
できる」と述べている。二〇〇四年の時点で、人口減少下の日本が受け入れる外国人は、外
国人労働者ではなく、将来の日本国民につながる「移民」であると考えていた。

坂中英徳、「日本型移民国家の構」より

Perfumeと人口激減

世界から取り残される日本

ねぇねぇねぇねぇ

今日はどこに行こうかな

ねぇねぇねぇねぇ

ふたりの思い出を重ねて

ーPerfume, ねぇ

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変化を拒む日本

日本市場に合わせた独特の仕様のために、世界に進出できない日本の携帯電話を揶揄して、「ガラパゴス化」という言葉が使われ始めた。ガラパゴス化とは、日 本の特異な市場ニーズにあわせて進化した結果、世界標準から大きく離れてしまい、日本の中でしか生き残されなくなることを言うようだ。日本人の持つ細やか な感性や嗜好にあわせて製品を開発したのはよいが、そうした機能を他の国の市場は評価せず、日本仕様に特化することで世界市場への進出ができなくなる現象 を指している。

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しかし、日本が恐れるべきガラパゴス化は、携帯電話業界だけの話ではない。世界がその歩調を早めているのに、日本はのんびりと道草を続け、日本社会が世界 から取り残されてしまうようなことが、あらゆるシーンで見受けられる。変化のための努力を惜しんだり、変化を受入れる必要がないと突っぱねたりすることに よって、世界との距離は広がるばかりだ。

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例えば、アジア諸国は、並々ならぬ姿勢で英語教育に取り組んでいる。英語が、世界標準のコミュニケーション・ツールであり、次世代の若者には不可欠との認識は、先進国や途上国を問わず今や世界共通の認識である。韓国人や中国人の若者にとっても、英語を学ぶのは大変な努力を要するが、二十一世紀を生き抜くためには、必要不可欠であるとの認識に揺らぎはない。

手のひらが世界中 繋がるウインドウ

指先でつかむのはどの未来?

空を飛び交う 光になって

こんなワクワクも届くのかな

人から人へ繋ぐコミュニテイ

-Perfume, MY COLOR

日本でも、過去何十年にわたって英語教育の重要性について、指摘され続けてきた。 英語能力の向上の必要性は何度も議論されながらも、いまだ目に見える成果を挙げていないようだ。

日本では二〇一一年度から、小学校五・六年生に対して英語の授業が必修化されたが、中国、韓国では以前より小学校三年生から英語が教えられている。英語を母国語としない人々が受ける、世界最大級のテストであるTOEFL試験のランキングを見ると、日本は百五十ヶ国中、一三七位に甘んでいる。

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自国の言語と英語のどちらが大切かといった議論を繰り返すばかりで、本格的な英語教育の導入を逡巡のはおそらく日本ぐらいだろう。自国の文化や言語に高いプライドを持つことと、英語教育の導入とを秤にかけて議論をしていること自体、ピントがずれている。

耳を澄まして

目を凝らせばほら

扉が開けば

全てが見えるわ

知らないほうがいいのかもね

でも思いがけない ワクワクが欲しい

-Perfume, スパイス

世界がグローバル化への対応に必死で取り組んでいるときに、日本人がのんびり構えているとすれば、他の国との差は開いていくばかりだ。

(手受敏浩、人口激減、新潮社2011より)

上の本を読んでいると、Perfumeという今流行っているJ-POPバンドのひとつの曲を思い出してしかたがない。それは「ねぇ」という曲だ。

ねぇねぇねぇねぇ

今日はどこに行こうかな

ねぇねぇねぇねぇ

ふたりの思い出を重ねて

ねぇねぇねぇねぇ

今日の日本はどこへ向かえばいいかな

ねぇねぇねぇねぇ

国民の思い出を重ねて

RADWIMPSと日本の終わり: 減少の現象

1990年の全国の人口 http://www.nationmaster.com/country/ja/Age_distribution

避けられない将来の日本 (以下の絵をクリークしてみてください)

1920-2010年: 国勢調査、推計人口、2011年以降: 日本の将来推計人口 http://www.ipss.go.jp/site-ad/TopPageData/Pyramid_a.html

見ちゃいけないなら 僕がいけないなら
針と糸すぐほら持ってきてよ
塞いでしまうから 縫ってしまうから
最後にまとめて全部見してよ

-RADWIMPS, 狭心症、『絶体絶命』より

超高齢化に立ち向かっている日本は、以下のような状況にも向けっているか?

どういう改善が予測としても、少子高齢化の速度がやや遅くなるに過ぎず、長期的には総人口は縮小を続ける。日本が世界に例を見ない超高齢社会向いる状況に変わりはない。

それでは、どういう対策を採ればいいでしょうか。そして、どう設定すべきか。だんだんと、このような質問が非常に緊急を要する問題とされるようになった。以下の毎日新聞から取ってきた記事が、この難題について書かれている。

では、この記事(とグラフとRADWIMPSの歌詞)を見てみよう。

社説:人口減少社会 未来の安定と活性化を

【平成24年1月1日現在(概算値)】
<総人口> 1億2773万人で,前年同月に比べ減少    ▲29万人   (▲0.22%)
【平成23年8月1日現在(確定値)】
<総人口> 1億2781万6千人で,前年同月に比べ減少   ▲25万3千人(▲0.20%)
 ・0~14歳人口は 1673万6千人で,総人口に占める割合は 13.1%
 ・15~64歳人口は 8145万6千人で,総人口に占める割合は 63.7%
 ・65歳以上人口は 2962万4千人で,総人口に占める割合は 23.2%
<日本人人口> 1億2624万1千

-人口推計、平成24年1月報より

日本人の人口の推移 http://www.asahi.com/national/update/1026/TKY201110260392.html

一瞬たりとも同じ僕はいない それだけは忘れずに生きていたい
その一人一人が繋いで来た たすきを今僕は肩にかけた

何万年と受け継がれてきて 僕が生まれてきたように
必ず僕も未来の自分に今までの僕 繋いでくよ

全てが そこからの人生の 記念すべき一回目になんだよ
全てが そこまでの人生の 最後の一回になるんだよ

今日が 誰かの人生の 始まりの一日目なんだよ

今日が 誰かの人生の 一番最期の日だったんだよ

ーRADWIMPS、叫べ、『アルトコロニーの定理』より

 日本の人口が50年後には8000万人台になると聞けば、不安になる人が多いだろう。厚生労働省の将来の人口推計によると、わが国の人口はこの先50年間で4132万人も減少する。関東1都6県の人口規模が消失するわけで、いかに人口減少が猛烈かがわかる。だが、悲観ばかりしても仕方がない。冷静に課題を分析し、新しい社会づくりに向けて取り組みたい。

少子化対策には先進各国が取り組んでいるが、なかなか決め手は見つからない。あまり対策を講じてこなかった日本の出生率が上がらないのも当然だ。即効薬はない。私たちの意識を変えるところから始めよう。

現在: 2010年の全国の人口 http://www.nationmaster.com/country/ja/Age_distribution

まずは社会保障の担い手について。公的な福祉サービスの比重が大きいのは北欧諸国、市場に福祉サービスを委ねる傾向が強いのが米国である。これに対して日本は家族内の支え合いが中心だった。大家族で親戚や近所の結びつきが強かった時代はいいが、今や1家族の平均人数は2.46人。それにもかかわらず福祉は家族が担うものだという社会の固定観念が子育て政策の遅れを招いた。働きたくても育児のために働けず、働きたければ結婚や出産をあきらめざるを得ない人は多い。独身男女の約9割が結婚したいと思っており、希望している子どもの数も2人以上というのにである。

生きてる間すべて遠回り 
すべて大回り 
なのにそれなのに 
近道探してみて
小回り おまわりに見つからないようにばかり
あげくの果ては拝み 神頼み

生まれた時 すなわち それが入り口
あとは誰しもが死ぬ時が出口

我らの宝 それはテクノロジー
新しい命のためにエコロジー
守るべき子の星の素晴らしい
未来のために いざ今 目ざましい

ーRADWIMPS,DADA,『絶対絶命』より

公的な福祉サービスを増やすには税負担や保険料を上げるしかない。先進国の中で日本の国民負担率は最低レベルだ。規制緩和して企業などの多様なサービス事業所を導入することも必要だ。「子ども・子育て新システム」はその第一歩である。バラバラに分かれていた制度を一元化し、1兆円規模の財源で多様な保育サービスを整備する。柔軟な運用ができるのか懸念もあるが、子育て環境は大きく変わる可能性がある。

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また、「福祉」と言えば年金や介護を意味していたが、高齢者福祉に財源の比重が大きい国はギリシャをはじめ軒並み財政破綻にひんしている。平和で医療が進歩すれば平均寿命はどの国も延びる。高齢化は避けられないが、子育て政策や若者の雇用政策を強化することで現役世代の先細りを防ぎ、活性化を図ることはできる。「高齢者」の固定観念も変えなければならない。65歳を過ぎても働く意欲があり健康な人は大勢いる。福祉を受ける側から支える側へ回れば、高齢化率が上がっても社会保障費の膨張は抑えられる。

急激な減少はできるだけ防ぐべきだが、人口の少ない社会の到来からは逃げられない。人口は減っても個々の活力が十分発揮できる社会を目指そう。地球環境や資源を思えば悪いことばかりではないはずだ。

毎日新聞 2012年2月1日

カラスが増えたから殺します
さらに猿が増えたから減らします
でもパンダは減ったから増やします
けど人類は増えても増やします

ーRADWIMPS、おしゃくしゃま、『アルトコロニーの定理』より

以上の議論の焦点はいろいろな点にしぼられている。面白いながらも、少子高齢という難題への答えが、残念ながら、記者がなかなか見つかられなかったんだと思う。

2050年の全国の人口推計 http://www.nationmaster.com/country/ja/Age_distribution

人口ピラミッド 平成62年(2050年)

大正9年~平成17年の人口ピラミッドは、国勢調査結果による。平成22年~平成62年の人口ピラミッドは、国立社会保障・人口問題研究所の「日本の将来推計人口(平成18年12月推計)」の中位推計による。

http://www.stat.go.jp/data/kokusei/2010/kouhou/useful/u01_z23.htm

減少の現象

今日もあちらこちらで 命は消える
はずなのにどこを歩けど 落ちてなどいないなぁ
綺麗好きにも程があるよほんとさ
なんて素晴らしい世界だ ってなんでなんだか

-RADWIMPS, 狭心症、『絶体絶命』より

私はこのテーマについてほかのポストでも考えた、例えば「ナンバなんばわんーワンとしての日本:世界への教訓」というポストで。リンクはこちら。

https://japanwatch2020.wordpress.com/2011/12/

日本人は外国人だから

去年に放送された「学べるニュース」という番組からこのビデオが今日、目に留まった。

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以下番組の録音がある:

ナレーター:今年の四月、アリゾナ州は、移民に関するある法律を作りました。 それは、われわれ日本人にも関係することなのです。

司会者: ここで、州独自の法律が出来ました。 これはですね、外国人は必ず身分証明書を携帯していなければいけない。 警察が職務質問をして、身分証明書を持っていなかったら、逮捕されてしまうと。

タレント(皆): へええ?厳しい!

タレント:日本人が観光で行っても捕まるかもしれない?

司会者:そう、外国人ですから

タレント:そうか?……

外見などから不法移民かどうか職務質問

日本の外国人登録証明書の法律をあまり分からない方のため、以下には金城一紀さんの「GO]という小説からの一つのシーンを載せている。

「どこから歩いてきたの?」

僕が、有楽町です、と本当のことを答えると、若い警官は、そう、大変だったね、と言い、いかにも労をねぎらう様子で頷いた。普通ならここで、それじゃ気をつけて帰りなさい、という展開になるはずなのだけれど、相手もさすがにプロだ。僕の中学時代の残り香を嗅ぎつけたらしく、お得意の質問に移った。

「うちはどこ?」と若い警官が厳しい顔をして、尋ねた。

さて、例えば、ここで僕が住所を言うとする。若い警官は無視で交番に連絡を取り、同僚の警官が住民台帳を見て僕が本当のことを言っているかどうかを調べる。その時、ついでに僕が《在日韓国人》なのも分かる。それを若い警官に伝える。若い警官は僕に尋ねる。「『外国人登録証明書』、持ってる?」。日本には外国人登録法という、『日本に在留する外国人』を管理するための法律がある。管理というと一応聞こえがいいのだが、要するに、「外国人は悪いことするから、首に首輪をつけとこう」という発想の法律だ。僕は日本で生まれて日本で育っているけれど、『日本に在留する外国人』だから、登録を義務づけられていて、当然ながらその証明書も持っている。その「外国人登録証明書」は常に持ち歩かなくてはならないことになっていて、それに違反すると、場合によっては、《一年以下の懲役もしくは禁固または二十万円以下の罰金》を科せられる。要するに、首輪を外した奴には折檻が加えられる、というわけだ。僕は国家に囲われている家畜ではないから、首輪はつけてない。これからもつけるつもりはない。

とにかく、僕は重罪を犯して若い警官の前に立っていた。

金城一紀「GO」角川文庫183-184 より

追放された者の自由

確かにアリゾナ州の新しい法律は厳しいものである。だが、ならば日本は?われわれどこでもある日本人は、日本国籍を持つ限、大丈夫だけれども、しかし、外見から見れば日本人らしくない日本人は?

アリゾナ州と違って、日本では、観光でも、三十年間か四十年間も日本に在留する方でも、日本で生まれ育って、周りの仲間たちと、つまり日本人と同じ空気を吸って、同じ食べ物を食べて育った方でも同じ扱いをされる。ということは、日本における移民・在留外国人に関する法律は確かに厳しいものではないか。

さて、日本人とは、一体何者なんでしょうか?

「GO」の最後のチャプタより

「どうして?」

桜井は何かを言いあぐねている感じで何度かくちを小さく開けては、閉めた。それがどんな言葉であれ、とにかく桜井の声が聞きたかった。僕は、どうした?と優しく言って、桜井を促した。桜井は目を伏せて、言った。

「お父さんに……、子供のころからずっとお父さんに、韓国とか中国の男とつきあっちゃダメだ、って言われてたの……」

僕はその言葉をどうにか体の中に取り込んだあと、訊いた。

「そのことに、なんか理由があるのかな?」

桜井が黙ってしまったので、僕は続けた。

「むかし、お父さんが韓国とか中国の人にひどい目に遭ったとか、そういうこと?でも、もしそれだとしても、ひどいことをしたのは、僕じゃないよ。ドイツ人のすべてがユダヤ人を殺したわけではなかったようにね」

「そういうことじゃないの」と桜井はか細い声で、言った。

「それじゃ?」

「……お父さんは、韓国とか中国の人は血が汚いんだ、って言ってた」

ショックはなかった。それはただ単に無知と無教養と偏見と差別によって吐かれた言葉だったからだ。そのでたらめな言葉を否定することはひどくたやすかった。僕は言った。

「君は――、桜井は、どういう風に、この人は日本人、この人は韓国人、この人は中国人、て区別するの?」

「どういう風にって……」

「国籍?さっきも言ったように、国籍なんてすぐに変えられるよ」

「生まれた場所とか、喋ってる言葉とか……」

「それじゃ、両親の仕事の関係で外国で生まれ育って、外国の国籍を持つ帰国子女は?彼らは日本人じゃないの?」

「両親が日本人だったら、日本人だと思うけど」

「要するに、何人ていうのはルーツの問題なんだね。それじゃ訊くけど、ルーツはどこまでさかのぼって考えるの?もしかして君のひいおじいちゃんに中国人の血が入っていたとしたら、君は日本人じゃなくなる?」

「…………」

「それでもやっぱり、日本人?日本で生まれ育って、日本語を喋るから?それじゃ、僕も日本人ていうことになるね」

「……わたしのひいおじいちゃんに中国人の血が入ってるなんて、ありえないもの」と桜井は少し不服そうに言った。

「君は間違ってるよ」と僕は少し強い口調で言った。「君の『桜井』っていう苗字はね、元々は中国から日本に渡来した人につけられた名前なんだ。そのことは、平安時代に編まれた『新選姓氏録』っていうのにちゃんと載ってるよ」

「……むかしの人には苗字なんてなくて、あとから適当につけたって話を聞いたことがあるけど。だから、わたしの先祖が中国の人だなんて分からないじゃない」

「その通り。君の先祖が桜井家に養子に入った可能性もあるしね。それじゃ、もっと遡ろう。君の家族はお酒が飲めなかったよね?」

桜井はかすかに頷いた。僕は続けた。

「今の日本人の直接の先祖と思われてる縄文人にはね、お酒が飲めない人は一人もいなかったんだ。これはDNAの調査で明らかになってる。というか、むかしのモンゴロイドたちは全員お酒が飲めたんだ。ところが、約二万五千年前の中国の北部で突然変異の遺伝子を持った人間が生まれた。その人は生まれつきお酒が飲めない体質の持ち主だった。そして、いつ頃かは分からないけど、その人の子孫が弥生人として日本に渡来して、お酒が飲めない遺伝子を広めたんだ。君はその遺伝子を受け継いでる。その中国で生まれた遺伝子が交じってる君の血が汚いの?」

沈黙

僕は身動きもせず、桜井の言葉を待った。桜井は長い長いため息をついて、言った。

「本当に色々なことを知ってるのね。でもね、そういうことじゃないの。杉原の言ってること、理屈では分かるんだけど、どうしてもダメなの。なんだか恐いのよ……。杉原が私の体の中に入ってくることを考えたら、なんだか恐いの……」

速かった鼓動が徐々に元のスピードに戻り始め、同時に、ついさっきまで僕の体を重くしていた焦燥感が消え始めた。僕は桜井よりも長い長いため息をついた。

金城一紀 「GO」角川文庫177-179 より

新しい人よ、目ざめよ

毎日新聞で以下の記事を目に留まった。

特集ワイド:日本よ!悲しみを越えて 国際政治学者・坂本義和さん

 

<この国はどこへ行こうとしているのか>

 ◇グローバルな連帯必要--坂本義和さん(84)

客間に案内されると、白と紅紫のかれんなユリが迎えてくれていた。花瓶の向こうでカーテンが、穏やかな日差しを浴びている。

「今日の閉塞(へいそく)と混迷は、一つの時代の終わりではないですか」。坂本義和さんが静かに語りかけてきた。

「ルネサンスは中世から近代への転換点で、芸術や科学が花開いた時代でした。しかし、それに先立つ中世末期の欧州は、いろいろな点で暗黒の時代だったのです。戦争を繰り返し、(伝染病の)ペストで人口の約3割が亡くなりました」。絶対的存在だったカトリック教会の権威は地に落ち、人々は混迷の世を漂った。そこから生まれたのがルネサンスの運動だった。

「社会が閉塞感に陥る中、教会の権威に頼らず、古典も読み解きながら、自らの感性で新たな生き方を築こうとする市民の意識。それが、あの運動や宗教改革に発展していったのです。それに続いて、主権国家が権威と権力の核をなす時代が始まりました」

そして今。「その国家の権威が世界的に問われている」と坂本さんは言う。

放棄された農業、宮城県、登米市

東日本大震災、東京電力福島第1原発事故からの復興を模索するこの国には、ルネサンスに匹敵する新しい思考が求められているとするなら、それは何なのか--。

「日本という『国家の枠』にとらわれている限り、答えは見つからないでしょう」

人類はいかにして平和に暮らせるかの研究を続けてきた84歳の国際政治学者は、そう言って一つ息を吐いた。

1945年の敗戦は、「国家」と共に生きるという国民のアイデンティティーを一度は葬った。国家への不信感は60年安保闘争でピークに達していた。「ところが自民党は、その後、うまい手を打ちました。当時の池田勇人首相が打ち出した『所得倍増』というスローガン。個人の利益を国が保証してくれるというのですから、国民はそれに乗ったのです」

高度経済成長で暮らしは豊かになった。公共事業や原発立地自治体への交付金は地方を潤わせた。

高度経済成長の後

以上の企業の正面

「マイホーム主義という夢に惑わされ、『国の言うことを聞いていれば損をしない』という信頼感が培われていったのです」。原発ですら地球温暖化阻止に役立つ存在とされた。

だが、福島第1原発事故は国家の権威の疑わしさを明るみに出した。

「電力を大量に使い、消費を楽しむことが幸せだったのか。原発立地自治体への交付金は、都市と過疎地との格差を覆い隠そうとするものではなかったか。原発が環境と豊かさを支えるとは、国家による宣伝だったのではないか……と。すべては幻想だった」

「国策民営」によって形成された原子力ムラを見る目は怒りに燃えている。「事故を『想定外』と言い逃れる科学者の無能、国民に対する無責任、警告を無視して独断を貫いてきた高慢さ、腐敗、そして開き直り……」

そして、こう続ける。

夜の宮城県

「このムラでは、誰もが責任逃れをする。日本では、下の人間が上の責任を問う文化が弱かった。しかし、私たちは仕方がないとあきらめて、国家のうそに再びのまれてしまうほど、もう弱くはないはずです」

「このムラでは、誰もが責任逃れをする。日本では、下の人間が上の責任を問う文化が弱かった。しかし、私たちは仕方がないとあきらめて、国家のうそに再びのまれてしまうほど、もう弱くはないはずです」 ー坂本義和さん

政府は事故原因の究明を待たず、ストレステストによって「安全」担保を確約する。原発を海外に輸出しようとも計画する。当初「40年」とした原発の寿命年数も、複雑なやりとりを経て「最大60年」にすり替えられようとしている。

中国・上海で暮らしていた1932年、満州事変に続く第1次上海事変に4歳で遭遇した。負傷者であふれる病院で、あごを撃ち抜かれた日本兵を目の当たりにしたのが、「戦争」という殺し合いの最初の経験だったという。

「そのとき思ったんです。もちろん、侵略される側の一般市民を悼む思いは深いんです。しかし同時に、戦地に送られ自らの生命も危険にさらされながら相手を『殺せ』と命じられた兵士もまた、国家の被害者ではないのかと」

靖国通り、東京。「そのとき思ったんです。もちろん、侵略される側の一般市民を悼む思いは深いんです。しかし同時に、戦地に送られ自らの生命も危険にさらされながら相手を『殺せ』と命じられた兵士もまた、国家の被害者ではないのかと」 -坂本義和さん

戦後は旧制一高から東京大に進み、研究者となってからは海外の政治家や知識人たちとも交流した。それは坂本さんの国家観、国民観に影響を及ぼした。

「例えば米国では草の根民主主義の意識が強い。『国民』というよりは『市民』。首都ワシントン何するものぞ!の感覚。彼らにとって、上意下達のピラミッド型社会構造は違和感が強いんです」

ならば日本は?

50年代の日本のベストセラー。(仙台の丸善書店で)

「震災を一国家の岐路と見なすべきではない。グローバル化した社会では、日本一国の努力だけで再生するのは難しい。大きく視野を広げた、新ルネサンスとも言うべき思考を持たなければ、日本も世界もますます行き詰まる」

東京で3・11の揺れに見舞われ、庭に飛び出しながら脳裏に浮かんだのは「地球という感覚」だったという。「地球に優しくどころか、災害のない期間は地球『が』優しくしてくれていたんですね」

原発は、その地球全体に影響を与えるものだ。フクシマは、とかく忘れがちになっていた「核の脅威」を再び見せつけた。「原発は極めて人工的な自国中心的な国家プロジェクト。それが制御不能となり、放射性物質は国家の領空・領海を超えて地球をむしばんでしまった」

登米市、米山町

こうした人類の生死に関わる問題に、一つの国家だけで向き合えるのか。「原発に限らず、私たちは『地球』という観点から物事を考える時代に入っている。そのためには、国家に縛られない市民が国境を超えて連帯する。個人の自立、自由という近代思想と共にグローバルな連帯、人類的な絆が求められている。だからこそ日本人もたくましい市民社会を目指すときだと思うんですよ」

市民の連帯--。坂本さんは、今月半ば、横浜に約30カ国の専門家と約1万人の市民が集った「脱原発世界会議」を一例に挙げた。自治体が連携し、国家を突き動かす手段もあるという。

「震災では世界の多くの人々が、犠牲者のために心を痛めてくれました。そうした国家を超えて他者の生命を思う連帯が必要なのです」。日本という「国家」のみを念頭に置いた考えは超えよう、と。

<学徒の魂は真実のない国家よりも、国家のない真実を求める>

戦没学徒の手記「きけわだつみのこえ」の一節に、坂本さんは今も胸を突かれる思いがするという。

「新ルネサンス」とも言うべき新時代に、私たちは進めるだろうか。

登米市

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■人物略歴

 ◇さかもと・よしかず

1927年米ロサンゼルス生まれ。東京大名誉教授。「平和-その現実と認識」で毎日出版文化賞。主な著書に「地球時代に生きる日本」「相対化の時代」「人間と国家」。編著に「核と人間」ほか。

毎日新聞 2012年1月27日 東京夕刊 より

よく登米で見かける光景はだれもいない農家です